平成12年ダイハツハイゼットトラック
これも近所の業者さんからの相談。
アイドリング及び加速不良で、中古コイル3個・プラグを交換したが症状が改善されないという。どこが悪いのだろうか?と言う相談内容である。
先程、車を持ち込んできたので、簡単に点検した。
たしかに、息つき症状をおこしており、1本燃えていないような症状である。
パワーバランステストで、3番シリンダーインジェクタコネクタを外しても変化がなかった。
コイルは交換したとのことだったので、大丈夫だと思うが、中古ということなので念のためスパークテスターで3番のコイルを確認した。
コイルは大気中で15mmほどの強い火花がでていたのでOKのようだ。
次にインジェクタの作動音を点検すると、作動音がしていなかったので、インジェクタ及び燃料噴射系統が悪いことが考えられる。
とりあえず、インジェクタ電源線及びECUまでの信号線を簡易的に確認した。
(インジェクタコイルの抵抗も測定しようと思ったが、スペースが狭くてかったるいし、相手も整備士なので私がそこまでするのは・・・)
キーオンで電源線(黒黄)バッテリー電圧かかっておりOK。
ECU内部のパワトラ不良の可能性も否めないので、信号線(白赤)を確認。
測定はデジタルテスターのダイオードテストモード。
一方の極性で0V、テスタテスト端子を入れ替え反対の極性で0.475V。
他のインジェクタの信号線もこれに近い測定値なので一応OKと判断。
(※これはあくまで私流パワトラの簡易点検です。)
となると、現時点ではインジェクタ本体不良かの詰まりなどが原因と考えられる。
3番インジェクタの抵抗(正常な場合10数Ω~20数Ωぐらいだと思われる。)が他のインジェクタと比較してあまり差がないこと、また、デリバリ部からインジェクタを外して燃料噴射状態が正常であるかを確認するように伝えた。