左リアのパワーウインドウが降りたまま上がらないというダイハツマックス。
(平成15年 L950S 走行距離142400km)
購入店でメインS/Wを交換したが直らなかったという。
その修理(直っていないから修理とは言わない)に疑問があり、当社への依頼となった。
状態としてはガラスは降りきった状態で止まっていた。
スイッチを上昇側にすると全く反応しない。(メインS/W・ドア側S/Wでの操作ともに)
下降側に操作すると一瞬モーターが動く音がしてガラスが揺れた。(メインS/W・ドア側S/Wでの操作ともに)下降側は問題ないようだ。
ダイハツ系のパワーウインドウトラブルでメインS/Wのトラブルは多いが、
今回のような症状はちょっと経験がない。
一通り症状を確認し、少ない脳みそでしばし思案・・・・。
配線図を見るのもかったるかったので、とりあえずメインS/W側と左リアドアS/Wまで
の同色配線を確認することにした。
調べるとY/RとB/Wの配線2本が∞Ω(断線状態)であった。
この系統の断線であれば、センタービラーからドアへ入っていく部分が一番怪しい。
(絶えず開け閉めで頻繁に動かされる)
(絶えず開け閉めで頻繁に動かされる)
センターピラー部のゴムブーツをめくって確認すると案の定断線していた。
修理後
修理後正常に作動し始めた。
前回に続き配線ネタだったが、これだけは言いたい。
「パワーウインドウ動かない⇒ダイハツ系はS/W不良が多い⇒診断せずに交換」
ような固定観念は整備工場(プロ)は捨てましょう。